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毒のある木を教えて下さい(7)

2020.04.28
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シキミ(樒)
江戸時代から花木として栽培される。光沢のある葉が美しく、サカキ同様、神仏事に使う実用性のある木として庭に植えられる。
木全体に香りがあり、乾燥させた枝葉は線香(抹香)の原料になることなどから、別名ハカバナ(墓花)と呼ばれ、土葬の時代は動物に掘り起こされないよう、シキミの枝葉を共に埋葬したという風習もあり、地方によっては縁起の悪い木として庭に植えるのをタブー視する。

秋に熟する実に有毒成分(アニサチン、イリシン、ハナノミン)を含むため「悪しき実」とされ、これが転訛しシキミと呼ばれるようになった。
(アセビ(馬酔木)と同様だが、「臭き実」(クサキミ)がシキミに転じたという説もある。)

有毒植物は日本に数多いが、なぜか本種のみが、毒劇法(毒物及び劇物取締法)において毒物指定されている。
実を食べると嘔吐、痙攣、意識障害が起き、最悪の場合は死に至る。
有毒成分は種子よりも果皮に多く、血液の凝固を促進する働きも持つ。

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